海外で大一番の3選手、 平良達郎・鶴屋怜・渡辺華奈の次戦やいかに
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海外で大一番の3選手、 平良達郎・鶴屋怜・渡辺華奈の次戦やいかに

2024.06.11 12:00

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どうなる?6月決戦!

インテリジェンス・スナイパー水垣が、 自身の経験も踏まえつつ「ビッグチャンス」、 「デビュー戦」そして「リーグ戦の妙」を解説します!

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5位アレックス・ペレスに対し、平良選手はやはり上を取るのが一番の勝機。どこで行くか

──平良達郎選手の対戦相手は、ティム・エリオットからジョシュア・ヴァンに代わり、そしてアレックス・ペレスとのメインイベントへ。短期間に対戦相手が2度3度と変わるのは選手目線でいかがですか?

水垣:この流れに関して言えばどんどんやりがいのある相手になっているので本人としてはいいモチベーションになっている気がしますけどね。僕だったら嬉しいです。最終的にタイトルに絡んでくる選手と5Rでやる機会になるので。

──ペレスは現在5位。ここ2戦はムハンマド・モカエフに判定負けをしたあと、マテウス・ニコラウをKOしています。

水垣:けっこう厳しい相手とやるなという印象ですよね。僕の心情的には今回の相手がもし平良選手じゃなかったらペレス選手を応援します(笑)。モカエフに負けて、ニコラウに勝ったら次に平良。若手の勢いのある選手とやらされる状況が僕にとってアルジャメイン・スターリングとやって、その後に1回(ジョージ・ループに)勝ったあとコーディー・ガーブラントとやった流れを重ね合わせて思い出してしまうのですよね」

──水垣さんの場合アルジョの前にドミニク・クルーズと戦っていますしね。

水垣:心情的にはペレスのことは応援したいですが、今回は相手が平良選手なので平良選手に頑張ってほしいと思っています。

──モカエフ戦は、あのレスリングの強いモカエフに頭を出させずに腹の下でテイクダウンディフェンスをしていましたし、競った試合だったのではないでしょうか。

水垣:1R最後ではちょっとやられましたけれど、2R以降はクリーンテイクダウンはほとんどなかったですし、得意の首系の関節技をプレッシャーに使って、うまくモカエフの組みを防いでいた印象です。

──ニコラウ戦での一見すると大ぶりな、肩を叩くような打撃は……。

水垣:あれはレスリングの力があるからこそ当たるMMA独特のパンチで組みの力があるからこそ当たるのだと思います。

──カーフキックも武器ですが水垣さんはどのような選手として見ていますか。

水垣:テイクダウンできるレスリングがベースにあって、打撃が上手く極めの一発もある。たとえばテイクダウンしてスクランブルしてくるような相手にも起き上がり際に首を取ったりできますし、テイクダウンディフェンスしてスタンド勝負を選ぶこともできる。やりやすい自分の戦いのフィールドに持って行く力を持ち、そのなかでフィニッシュする力を持っている印象です。この試合はお互いがどこで勝負してくるかですよね。レスリング力からするとテイクダウンの攻防という意味ではペレスが上回っているかとは思いますが、完全にグラウンドの展開になったら平良選手のほうが寝技の力があると僕は見ているので、そういう点でペレスはどうするのかな? と。ペレスとしても、上を取るなら勝負してもいいと思いますし。僕が平良選手に一番気をつけてほしいのは、下になってしまって起き上がり際の首を狙われるというのが展開としてはありえる気がするので、そうならないようにしてほしいです。そういうところに嵌めてくるとなったらペレスはテイクダウンしてスクランブルさせる戦略もありだと思うのですよね。というわけで『お互いが何をどうチョイスするか』の戦いです。スタンド勝負する可能性もペレスはありますし、テイクダウンを取ってスクランブルさせて首を狙う戦い方もできる。どちらをチョイスするでしょうね。逆に平良選手はスタンド勝負するのか、そのなかでテイクダウンを自分から取りに行くのか。

ちょっと首を差し出すことになるのでタックルも怖い部分があって、ポーン! と一発で取れればいいですけどケージを使って長引いたりするとペレスは本当に色々持っている怖さがあります。作戦次第という話ですが、本当にどこの勝負になるのか分からないので試合としては面白いです。予想しにくい分、見る側にとっては楽しみが多い試合だと僕は感じています。

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6.15 UFN vs.Perez/4月に強豪マテウス・ニコラウを2R 右フックでKOしたペレス。対する平良は、同門の鶴屋が対戦するヘルナンデスを2R 右ストレートを効かせてTKO。フライ級5位の強いレスリングを活かした強打者から、平良はいかに立ち合い、トップ、バックを取るか。勝てば王座挑戦も視野に入る大一番をメインイベントで迎える。

──平良選手が得意な部分を出そうとするなかで前戦のようにステップから打撃を決めることもあるかもしれませんしそれ以前のスタイルなら組むことも考えられます。

水垣:上は取れるんじゃないかと思います。ただし上を取りに行くにしてもスタンドをある程度やらないと簡単には取れないと思うので、今回メインイベントで5Rありますので結構そこのスタンド勝負で駆け引きが多くなってきます。『あ、今回スタンド勝負してくるんだな』と相手に思わせたところでテイクダウンに行くのが一番効くと思うので、それがどこなのかというところです。

──これまでの試合でもペレスは立ち合う技術があったので、しっかりバックを取ったりする状況にしなくてはいけません。

水垣:どのタイミングでテイクダウンに行くのか。おそらくペレスは上を取りたいとは思うんです。下からスクランブルして取り返してきたりもしますけどやっぱり上を取るのが一番の勝機な気はします。だからそれをどこで出してくるのか。簡単には取れない相手だと思うので、どんなタイミングでどう組むか。上で組むのかタックルに行くのかというところです。

──ではペレスが負けた試合を振り返って、どこが弱みだと考えますか?

水垣:どうですかね? 弱み……。デイブソン・フィゲイレードはギロチンで勝ち、アレクサンドル・パントーハはおんぶでチョークしたよね。で、モカエフは判定となるとやっぱり組みで悪い形にさせるということですかね、この負けパターンで言うと。モカエフはフィニッシュこそされませんでしたけど初回テイクダウンされて結構パウンドをまとめられましたし、パントーハのテイクダウンは防いだけれど後ろを向いたところで飛び乗られて首を取られたというのもありますし、フィゲイレードは相手に背中見せておいての、振り向きざまのギロチン。つまりそこに一気に持っていく必要がある……難しいですね、なかなか。というのは、平良選手の寝技を見ているとステップ、ステップで一つひとつしっかり行くタイプだという印象なので、いきなり飛びついて後ろからとか振り向きざまのギロチンというようなタイプではないので、しっかり勝ちに行く計画を立てていかないといけないでしょうね。どこで、そして何でポイント取っていくのかを明確にして、それをきっちり遂行していくしかないかもしれません。

──鶴屋選手のデビュー戦の対戦相手に決まったカルロス・ヘルナンデス戦はTKO勝利しました。打撃の成長を感じましたか。

水垣:あの試合に関しては普通に勝ったとしかいいようがないですよね(苦笑)。どういう展開になっても負けなかったです、ラッキーパンチみたいなものをもらわない限りは。試合前はそこまで思っていませんでしたけど結果的に見れば差はあったなっていう。しかもたまたまああいうふうにポンポンとワンツーが当たった感じになっていましたけど一本で勝っていたかもしれないし1Rで終わっていたかもしれない。それからしばしば平良選手の打撃は不安視されがちですが僕としてはUFCに行くというあたりから平良選手のスタンドは悪くないというか『両方できる選手』という認識だったので、最近の試合を見ても特に「めっちゃスタンド良くなったな」というような感じではないです。元からできるしっていう。精度は上がっているのでしょうけど。

──予想しづらいから面白いということでしたが展開を想像してみていただけますか。

水垣:本当にどっちがどう行くかによって全然変わってくると思います。序盤は打撃戦になる気がする。いきなりテイクダウンには行かないんじゃないかなと。そこの優劣が動き始めたときにどちらかが組みに行くかという感じですかね。ペレスはもしかするといきなり組んでいくかもしれないけど平良選手がテイクダウンしかける場合は本当にタイミングを見て行く気がします。いきなり行ったとしたら、打撃で勝負する作戦なんじゃないかと思いますね。もう、何回上を取れるかという話でしょうね。相手もスクランブルがうまいのでしっかり背中を着けさせてじっくり上から攻められる展開を、何回つくれるか。その展開が3つ作れて各ラウンドに分かれれば3つ取れますし。

──お互い5Rフルに使う試合はしてきていませんね。

水垣:このタイミングで平良との試合を受ける時点でペレスの肝は据わっていますよね。

──平良選手が勝ったら一気に王座戦へ行っちゃえ! という感じなのでしょうか。

水垣:そもそもパントーハの前戦はスティーブ・エルセグでだいぶランクが下だったので誰がやってもおかしくないですよね。あの試合は多分開催地がブラジルだからみんな嫌がったんじゃないかという気もしていますが。エルセグは負けたけれど評価は上がり知名度も増しましたね。

──現時点で平良選手と王者パントーハとの差はどのくらいだと思いますか?

水垣:分からないですね。この試合を見てからです。まだまだ底が見えていないと思うのでペレスの試合が試金石となってそれが少し見えてくると思います。

──そして平良選手は現在5連勝し水垣さんの記録に並んでいます。この試合に勝てば単独首位になりますが、心境は?

水垣:いやもう、気持ちよく抜いて行ってもらえればいいかなっていう感じです(笑)。その相手がよく分からない相手になるよりペレス選手なら、より気持ちよく抜いて行ってもらえる気もするので、(この相手になって)良かったのではないでしょうか。

配信開始前、または配信終了しています。

UFCナンバーシリーズでデビュー。鶴屋選手の強みは“絶対に誰でも極められる”と思っている自信

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6.30 UFC303 vs.Hernandez/2月のRTU決勝でTKO勝ちで戦績を9戦無敗とした鶴屋。レスリングとグラップリングが特に強く、水垣は「アグレッシブに極めを狙うスタイルでどこまでやれるのか」とUFC本戦での真価を見たいとした。ヘルナンデスはアマMMA時代に現UFCのチャールズ・ジョンソンに判定勝ちしている粘り強さも持つが……。

──鶴屋怜選手のデビュー戦が日本時間6月30日に決定しました。コナー・マクレガーの出場するUFC303で、平良達郎選手の前戦の相手、カルロス・ヘルナンデスと対戦します。

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水垣:UFC303がデビュー戦というのはすごいいい待遇だと思いますよね。対戦相手はどう考えても鶴屋選手をここに入れる前提で組まれたのだと思いますし、すごい評価されているんだと思いました。期待されているのでしょうね、UFCから。面白い選手だと思われている。相手のヘルナンデスは一本勝利が多いですよね。打撃も上手いのですが一発が怖いタイプじゃないですし、おそらく鶴屋選手としてはすごくやりやすい相手ではないかと。本当に自分の勝負をしやすい相手だと思いますし、さらに言えば同門の平良選手が戦ったばかりで組み合ったときの情報もいろいろ出てくると思うのですごく有利な状況かと思います。デビュー戦にちょうどいい相手です。

──平良選手との試合では、平良選手がバックを取りかけたところですぐに正対するというスクランブルが序盤だけありました。そういうことも不得手ではない。

水垣:逆にそういうタイプのほうが鶴屋選手はやりやすい気がしますね、噛み合う。平良選手は自分が有利になったら一つひとつコマをすすめて行く寝技ですが、鶴屋選手はおりゃー! って極めに行くタイプじゃないですか。動いてきてくれたほうがやりやすいんじゃないかと思っています。

──水垣さんは以前、鶴屋選手がこのままのスタイルでいるとどこかで壁にぶつかるかもしれないとおっしゃっていましたね。まだ特化した戦い方をしているという意味なのでしょうか。

水垣:あそこまで超アグレッシブに一本狙うっていうのは一歩間違えたらガス欠もありますし、スタイル的にもかなりリスクのある戦い方をしていると思うので、その意味で、それをどこまでやれるのかとはずっと思っています。

──ケージレスリングに特化する選手はいますが……。

水垣:鶴屋選手はそこにプラスして極めがありますからね。まずこの選手とは相性がいいと思います。打撃は今のところそこまで見せていないので、どうなのかな?っていうのはあります。もちろん練習ではやっていることでしょうけど、試合だけ見ている限りではなんとも言えないですね。

──では水垣さんから見て鶴屋選手の一番の強みはどういうところですか?

水垣:それはもう『絶対に誰でも極められると思っている自信』じゃないですかね?やりきれると思っている気持ち。

──ところで、UFCのデビュー戦というのはどういうものなのでしょうか。

水垣:僕はWECからいたので(2010年統合)、UFCのデビュー戦といえどブランドネームがただ変わっただけのようでした。しかもUFCでの初戦がルーベン・デュランというローカルから上がってきた選手で、正直WECでやっていたレベルの選手よりランクが下がったのでUFCになってちょっと楽になったなって(笑)。負けてからのUFCだったので。そういう変わったUFCのスタートを切っているから参考にはあまりならないですね。

──そのお話を踏まえて鶴屋選手がROAD TO UFCでほぼUFCのような経験をしているのはよかったのでしょうね。

水垣:はい。UFCのオペレーションと大体同じだっただろうから、そのリズムが一緒ならすごく楽だと思いますよ。

渡辺選手は条件を計算し、ボーナスを何点狙うか。カモーシェ相手に「クイックシックス」狙いは危険か

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6.13 PFL vs.Carmouche/渡辺とカモーシェは、2021年6月のBellatorで対戦。当時は、右クロスを当てたカモーシェが渡辺をケージに詰めてラッシュ。35秒、TKOに下している。3年ごしの再戦の舞台はPFL。互いにリーグ初戦は判定勝ちで「勝ち点3」に留まっており、6点獲得選手が3人いることから、プレーオフ進出の上位4名に入るための戦略も求められる。

──渡辺華奈選手とリズ・カモーシェ選手はお互いにタイトルマッチを望んでいましたがPFLのレギュラーシーズンで戦うことに。渡辺選手にとってのリベンジマッチとなりますが、この試合はポイント制なので通常の再戦と異なるように感じます。

水垣:しかもこの対決はお互いに勝っているけどともに判定勝利で、勝ち点3で並んでいる状態です。今シーズンの1試合めは6点(勝ち点3+1R勝利ボーナス加点3)の選手が3名いますので、両者ともにプレーオフに進出するためにはできれば短期決戦を仕掛けて6点。1Rとまでは言わなくても、最低でも4点欲しいので3Rのなかでフィニッシュを狙うことは必須条件でしょう。その、どこで何ポイントまで狙うか、どう組み立てていくかが肝だと思います。早期決着を狙ってバンッ!とぶつかりあった場合、渡辺選手はリズ選手に前回打撃でやられているから、同じような展開になりかねません。もちろん渡辺選手がどこまで打撃が上手くなっているのかもありますけど。カモーシェ選手のほうには前回のように打撃勝負を仕掛けていくことが頭にあると思いますが渡辺選手としてもなるべく早く多くポイント取る方が安心だと思うので、そこをどう考えているかですね。1Rから行くのか、なんとかフルラウンドのなかでフィニッシュを取ると考えているのか。正直、判定勝ちではプレーオフは厳しいと思うので。

──リーグ戦であるが故に展開を変える必要が出てくるという意味で、ここは水垣さんに選手としてのマインドをぜひ伺いたいのですが。もちろん高額な賞金もかかっていますのでここでフィニッシュを狙うのは数字の上では必要です。ただ渡辺選手は前戦で苦しい思いをしましたから、今回とにかくリベンジすることを目指そうとは思わないものですか?

水垣:そこには性格の違いもあるでしょうけれど、金額が金額ですからね。それを分かって参戦していて、狙いに行かないわけはないと思います。

──では、それも踏まえての渡辺選手の勝ち筋はどこにあるでしょうか。

水垣:そこで相手に乗っちゃいけないと思います。投げて上を取った寝技をするしかない。
そこが勝負どころだと思いますね。

──前戦のような展開に持っていくには?

水垣:打撃で距離詰められるかですよね。やっぱりカモーシェ選手との前回の対戦の印象が残りすぎていてもしそれに引っ張られちゃうとパンチの距離に入っていくのが怖くなると思うので、そうなるとキツくなる可能性もある。もちろん1Rでフィニッシュできるといいと思いますけど、2Rでも3Rでも、プラスアルファの点も取らないとプレーオフ進出は厳しいきがするので……うーん。それも、ある程度決めていくことにはなりますよね、きっと。ここで取りに行こうというような作戦は立てていると思います。そこまでのゴールをどう持っていくかチームとして考えていると思うので。

──カモーシェ選手の打撃の強さというのはどういうところにあるのでしょうか。

水垣:なんですかね?前回の打ち合いに関しては、どちらかというと渡辺選手の問題で、ああなると打撃をもらっちゃうんですよね。渡辺選手にも一発はあるし、杉山しずか選手を一発でKOをしていたこともありましたけど打ち合いになると柔道の引き手争いのような体勢になって顔が上がっちゃうのでそれが悪い方向に出ました。カモーシェ選手は打撃も上手いですけど、前戦はカモーシェ選手が当てたことよりも渡辺選手がもらっちゃったほうだと思うのでその展開にならないようにするのが今回は大事でしょう。では組むとなったらどう組むか、投げてテイクダウンしないと勝ち筋は見えてこないですね。自分にとっていい勝ち方をどうするのかで言えば上を取ること。となると、いかに距離詰めて組んでいくのかと、ケージをうまく使うのが大事ですよね。

──勝敗もしくは展開の予想は?

水垣:どうだろう……。フィニッシュの狙い合いになると渡辺選手が不利なのかなと若干思ってしまいますね。お互い決めに行くぞという気持ちでなんらかの形で行くと想定すると……。もし判定も考慮して戦うのであればやりようが広がると思うのですけどフィニッシュしなきゃ!ってなって勝負に出るのだとすると、どのタイミングで勝負に行くのかがすごく大事になってくると思います。1R決着(クイックシックス)を狙いに行ったほうがいいのでしょうけど、ラウンドを重ねることでポイントは減っていくけれど勝機そのものは出てくる。これは条件を細かく計算してみたほうがいい。どの試合がどうなると誰が何点になるか。

──水垣さんだったら今わかっている条件下でどう戦いますか?

水垣:どうするだろう!? 難しいなあ。5点狙い(2Rフィニッシュ=ファブ・ファイブ)とか。少しでも勝算を上げつつボーナスを獲得する感じでしょうか。1Rはいつも通りに行って、2Rは一気にギアを上げるというような、分かりやすい決め事をするでしょうね。もちろん6点欲しいのですけど、カモーシェみたいなタイプが相手だと前回のこともあるし海外の選手は体が強いからガン! と行くのは難しい。だから5点か4点を狙うほうがいいと思います。

──組みでの奇襲は考えづらいですよね?

水垣:佐藤ルミナ的な? なかなか難しいですよね。とにかくPFLは見る側としては何点取ったらたらどうなるかを考えながら見る方が面白いです。

配信開始前、または配信終了しています。

解説=水垣偉弥
1983年12月16日、神奈川県出身。元CAGE FORCEバンタム級王者。2009年からWECに参戦し、バンタム級王座にも挑戦。2011年から16年までUFCに参戦し5連勝をマーク、5位にランクされた。

photos by Zuffa LLC/UFC, Bellator/PFL

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