『笑うマトリョーシカ』本音が見えない櫻井翔に翻弄される。元カノ登場も気になる第2話!
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『笑うマトリョーシカ』本音が見えない櫻井翔に翻弄される。元カノ登場も気になる第2話!

2024.07.07 01:00

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若き人気政治家・清家一郎(櫻井翔)と有能な政務秘書官・鈴木俊哉(玉山鉄二)。清家の学生時代からの清家と鈴木の不可思議な関係に気付いた新聞記者・道上香苗(水川あさみ)は、清家の成功の裏で、いくつもの不審な死亡事故が起きていたことを知る…。道上の父は誰かに殺されたのか?鈴木が清家を裏で操っているとしたら、それはなんのために!?そして、清家の「ヒトラーとハヌッセン」の論文を道上に送りつけたのは誰?注目の政治サスペンスの第2話は、鈴木に危機が…!そして清家の元カノ・美恵子の登場で、さらに謎が深まる展開に!!

※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。

空き巣に荒らされた道上の部屋。

何者かの手で燃やされる、道上の父の取材ノート。

そして、道上が飼っていたインコのロッキーまでもが消えていた…。


実はこのインコのロッキーが、道上の過去の痛手を象徴するアイコンであることがあとから判明するのだが、それは後述するとして、まずはこの空き巣の魂胆だ。


盗まれたのは道上の父の取材ノートだけ。となると俄然怪しいのは鈴木だ。

鈴木には、現職総理と大臣の関与を隠し、清家の立場を守りたいという動機がある。

「触れちゃいけない類いの危ないネタだろ。代わろうか?」と社会部の先輩・山中(丸山智己)から持ちかけられたものの、道上は拒否する。何かと頼れる彼は、イケオジ好きのハートをくすぐる存在かも…。ということはさておき、「触れちゃいけないことに触れるのが記者です」と言い切る道上のカッコよさ!真実を追い求める彼女のジャーナリスト魂は、イケオジのやさしさにも全く揺るがないのである。水川あさみのサバサバした演技もまさにハマり役だ。

清家から直々に密着取材の許可を得ている道上は、誰よりも鈴木に近づける自身の立場を利用して、さらに謎を追いかけることに。

一方で、道上の取材が寝耳に水だった鈴木は、「相談してほしかった」と清家にこぼす。「いい記者だと思ったから」と悪気のなさそうな清家。演じる櫻井の絶妙な表情で、相変わらず腹の中では何を考えているのか全くわからない。


さて、ここからは清家の大学時代、政治家になった経緯が描かれる。よくあるドラマの回想シーンのように、若き日の清家が私設秘書を務めた愛媛を地盤とする代議士・武智和宏(小木茂光)と清家との出会いが紡がれていく。

清家は、実家の日本料理店で働く高校の同級生・佐々木(渡辺大)の紹介で武智と出会う。高校が同窓だったことから、武智に可愛がられた清家は、私設秘書になる…。

ここで気になるのは、画面の左下に出てくる「〜「悲願」より〜」というテロップだ。


すると、場面が切り替わり、鈴木に武智の十七回忌の案内が届くシーンへ。すでに武智は亡くなっていて、かなりの年月が経っていた。

そして驚くことに、そのあとに続いたのは、鈴木が回顧する本当の武智と清家との出会いのシーンだったこと。2000年、大学3年生だった清家は、本当は鈴木の紹介で武智と出会っていたのだ。

清家が満面の笑みで表紙に収まる自伝『悲願』の中身にはかなりの脚色が加えられているということが、ここで明かされる。清家という人物が、ますますわからない!

一方、そんなこととはつゆ知らず、『悲願』を読みふける道上。

そこには、清家が27歳の時、武智が車の事故で急死したと書かれていた。恩師との突然の別れに「しばらく現実を受け入れることができなかった」という清家。

道上の父の加害者と同じ、武智の加害者も無職。すぐに罪を認めて、多額の賠償金を払っていた。一方、父の方も争わずに示談を希望している。

父も武智も鈴木が殺した?


清家が若くして政治家になれたのは,武市の地盤を引き継いで出馬したから。道上は、鈴木が武智殺しを仕組んだと睨むが、なぜそんなに急いで政治家に?

そして、道上は鈴木も清家と同じ時期、武智の私設秘書をしていたことを突き止める。

そんな中、観る者には新たな謎が投げかけられる。


「何かわかった?」と電話で佐々木に問う、涼やかだか奥底に凄みのこもった女性の声。

高岡早紀が演じる謎の女性の登場だ。佐々木は、道上が清家の取材を許されたことを彼女に密告する。いったいなぜ?

しかし、その謎はすぐには明かしてはもらえない。気になりつつも、ストーリーは鈴木の罪を暴こうと奔走する道上の姿にすぐにシフトする。


道上は、イケオジ・山中の「清家が犯人じゃないとは言い切れないぞ」という心配をよそに、清家本人に直接、鈴木の疑惑をぶつけることに。

「彼は大丈夫です、きっと」と道上。ここで彼女が思い浮かべるのは、第1話の終盤に「これからも僕を見ていてくださいね」とうるうるした目で告げてきた清家の姿だ。

疑うことが仕事の記者である道上が、なぜそこまで清家を信じてしまったのか?それは冒頭のインコにも関係する、道上の過去にあった。

彼女には、「真実を明かしたい」というジャーナリスト魂がゆえに、しつこく証言を迫った政治家秘書を自殺未遂に追い込み、大炎上した過去があった。それがゆえに、社会部から文芸部に回され、永田町にも出入り禁止になっていた。

道上は、夫・旗手健太郎(和田正人)に離婚を切り出され、ひとり息子・勇気(森優理斗)は夫が引き取ることになり、彼女に残されたのは息子が預けたインコのロッキー…。

しかし、そんな彼女に清家は「悪いのは不正をした議員。真実を明らかにすることで傷つく人がいてもその先に救われる人がいると信じて闘っているんでしょう」とやさしく言葉をかける。「だからこそ、『報道を信じている』と言ったのでしょう?」と。清家の“いい人パワー”にすっかり籠絡されてしまった道上。しかし、それは吉と出るか凶と出るか…?

すると、またまた物語にどんでん返しが!なんと鈴木が交通事故に遭って大怪我。さらに道上が鈴木を見張るように頼んだ後輩・青山(曽田陵介)までもが巻き添えで検査入院することに。

自身の暴走で人に迷惑をかけたと落ち込む道上だったが、それを救ったのは息子の勇気だった。ロッキーがいなくなったことを道上から聞かされた勇気は、「ホントのことを言ってくれてよかった」と「たずねインコ」のポスターを描いて街角に貼り、さらにかわいいインコのペンを道上にプレゼント。これで彼女は元気を取り戻したのだ。強い女も息子には弱い。その人間味が共感を誘う。

すっかりやる気になった彼女は、清家の書いた「ヒトラーとハヌッセン」の論文を担当した教授に当たることに。

その中で『悲願』と論文の文体の違いに彼女は気づく。「『悲願』には鈴木の手が入っている。けれど論文は実直な文体が清家らしい」。そして、『悲願』に書かれている清家の元恋人・美恵子に対する著述だけが、論文の文体に似ていることにも彼女は気付くことに…。

元恋人・美恵子とはどんな人物なのか?

実は、清家が自身が代議士になった「27歳」という年齢を意識し始めたのも彼女の影響らしい?


道上が「美恵子」(仮)の正体を突き止めようと奔走する中で、清家の論文にも意外な変遷があったことがわかってくる。清家は道上に送りつけられた論文と同じテーマで卒業論文を書き直し、そこではハヌッセンを否定する内容に書き換えていたのだ!

さらに不穏なの事実も明らかに。ハヌッセン43歳で暗殺されていて、鈴木もまた43歳。

そのことに道上だけでなく、鈴木自身も気づいていた…。

まさか、清家の後ろにいるのは美恵子?


そして、ここでもまた「悲願」に書かれた美恵子像と鈴木の記憶の中の美恵子像の違いが明らかに。また、それまで感情的な行動を取ったことのなかった清家も、美恵子の存在に触れた途端に、道上に取材NG、出入り禁止を言い渡す。なぜなのか?

笑うマトリョーシカ_0628
©TBS

ますます見えなくなる「清家の正体」に、興味は募るばかり。第3話が待たれる!

第2話はこちらから

第3話予告編はこちらから

公式サイトはこちらから

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