『ブラックペアン』シーズン1を振り返り!熱き医師たちの足跡を総復習!
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『ブラックペアン』シーズン1を振り返り!熱き医師たちの足跡を総復習!

2024.06.26 18:00

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二宮和也が“オペ室の悪魔”と呼ばれるダークヒーローを演じヒットとなった医療エンターテインメント『ブラックペアン』。6年を経て待望の続編『ブラックペアン シーズン2』の放送が、いよいよ7月7日(日)よりスタートする。そこで、シーズン1の医師たちを深掘りして紹介。彼らの熱き足跡を知って、シーズン2の新たな物語に備えたい。

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©TBS

東城大学医学部付属病院メンバーを復習

東海地区にある私立大学の付属病院。“神の手”と呼ばれる佐伯教授を擁し、外科医のメスさばきを尊重する、心臓外科の領域では日本屈指の病院。世界中から患者が集まる。

◆渡海征司郎(とかい せいしろう)/二宮和也

東城大学医学部付属病院総合外科学教室(通称・佐伯外科)のヒラ医局員だが、手術成功

率100%を誇る孤高の天才外科医。腕のない医師を忌み嫌い、傲慢な性格と言動で常に周囲との軋轢を生んでいる。難解な手術や執刀医がミスをしたときに必ず現れ、執刀医に法外な報酬と退職を要求し、代償に患者を救う。「患者を生かし、医者を殺す」ことから“オペ室の悪魔”と呼ばれる。

佐伯教授にしかできないとされる“佐伯式”手術もやってのけるだけでなく、最新機器も即座に使いこなす。患者を生かすためなら手段にこだわらない渡海の手術は、どれをとっても芸術的で悪魔的に美しい。

外科医の仮眠室を根城にし、大学病院ながら論文を書こうともせず居眠りばかりしているが、渡海が東城大病院に居ついているのは、「ペアンが体の中に残ったままのレントゲン写真」の主である患者・飯沼達次を探すためだった。実は渡海の父も東城大病院の元医師で、飯沼達次の体内にペアンを残した医療過誤を理由に病院を追放された過去があった。渡海は、佐伯教授がこの医療過誤を父になすりつけたと知り、復讐のために東城大病院に入っていたのだ。

佐伯教授が心臓を患うと「俺が救って、その後に殺す」と、命と引き換えに父の医療過誤の真相を聞き出す。驚愕の真実を知った渡海は、その時いかに動くのか──。

◆佐伯清剛(さえき せいごう)/内野聖陽

東城大病院心臓血管外科の教授。心臓外科の分野では、世界的権威。心臓を動かしたまま執刀する“佐伯式”と呼ばれる心臓手術は、世界で佐伯一人しかできないとされている。日本総合外科学会のトップを目指し、理事長の座を帝華大の西崎と争う。帝華大から高階が持ち込んだスナイプの論文も手に入れようとするなど、野心家の一面をのぞかせるが、その実は、外科医の腕と最新の医療の両輪を実現しようとする熱い志を秘めている。

手術を終える時に使用するブラックペアンは、手術の成功と佐伯の権威を象徴するが、佐伯にとっては自身への戒めでもあった。飯沼達次の身体に残ったペアンの重大な秘密を、師事していた渡海の父と共有しており、それがブラックペアン誕生の秘密だったのだ。命を賭してその秘密を守ろうとしたが、渡海もまた命がけでそれを探り真相を明かすことに──。

心臓を患い、死を目前にしたが、渡海、高階、東城大心臓血管外科の総員による決死の手術で一命をとりとめ、日本総合外科学会理事長に選出された。シーズン2では、東城大学医学部付属病院の病院長となり、心臓外科に特化した新病院の開業を目指す。

※「スナイプ/ブラックペアン」は用語解説参照

◆世良雅志(せら まさし)/竹内涼真

佐伯外科の初期研修医1年目。渡海が世良の指導医を異動に追い込んだことで、渡海の下につくことに。患者に寄り添う温かい心を持つ熱血漢で、自分では救えない患者の手術を渡海に依頼し、報酬1億円を言い渡される。「払い終えるまで、お前は俺のために一生ここで働け」と“オペ室の悪魔”の使いっ走りになった。

これによって研修医生活は一変し、手術の助手に入らされるなど、渡海のスパルタ教育を受ける。縫合を失敗し手術に恐怖を抱くが、渡海に無理矢理に機会を与えられ立ち向かっていくうちに、自然と実力と自信を身に着け、渡海の助手を務めるまでに成長した。

佐伯の手術の際には、日本外科ジャーナルの編集長・池永に熱い想いを爆発させ、手の施しようがないと思われた手術成功の糸口を掴んだ。いつしか渡海を目標にするようになった世良は、その後実績を積み、シーズン2では、佐伯外科の医師として活躍している。

◆花房美和(はなぶさ みわ)/葵わかな

手術での器械出しを担当し始めたばかりの新人看護師。真面目で穏やかな性格だが、芯は強くブレない。研修医の世良とは医師と看護師で立場は違うものの、互いに悩みを相談し助け合う。観察力に長け、渡海の手術を目の当たりにするうちに、手術を円滑に進行する補佐役として成長、シーズン2では、東城大病院の手術室看護師を務めている。

◆猫田麻里(ねこた まり)/趣里

主任看護師。渡海が住み着く仮眠室を昼寝場所にし、仕事を選ぶことから看護師長からは度々注意を受け、“女版渡海”と揶揄されている。手術での器械出しのスキルは高く、渡海の手術は相棒のように必ず担当し実力を発揮する。

渡海も“猫ちゃん”と呼び、唯一信頼する存在。手術に留まらず、渡海と佐伯の因縁を追う花房を阻止したり、東城大の患者データが帝華大に流出した事件の折には、渡海の指示で犯人を突き止めたりと、公私に渡って渡海を補佐する。

シーズン2でも変わらず東城大で主任看護師として働いているが、渡海と瓜二つながら性格が正反対の天城に嫌悪感を抱き…天城と猫田の新たな関わりにも注目したい。

◆藤原真琴(ふじわら まこと)/神野三鈴

看護師長。ベテランの看護師長で、看護師たちをまとめるだけでなく、佐伯教授の手術では20年以上サポート役を務め、その真価を発揮する。ブラックペアンの秘密を当時から知る人物で、佐伯が守る“渡海の父との約束”を堅守するために献身的に行動する。

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©TBS

帝華大学病院メンバーを復習

日本を代表する国立病院。組織的な研究力が高く、心臓外科の分野で最先端の医療技術を誇る。

◆高階権太(たかしな ごんた)/小泉孝太郎

東城大病院佐伯外科に赴任した新任講師。帝華大学の西崎教授が、手術用医療機器“スナイプ”を導入し東城大での手術データを手に入れるために送り込んだ刺客。

西崎の思惑の一方、高階自身はテクノロジーを導入することで、困難な心臓手術を誰もが安全に行えることを目指している。「必要ならルールを変えろ」を座右の銘と公言しており、患者の治療のためなら新しい方法を取り込み続ける貪欲にして熱い志を持つ。スナイプも、そもそもは担当する幼い女の子の手術を成功させるために自らアメリカから持ち帰った経緯がある。

医療に対する考えが反目する渡海とは事あるごとに反発しあうが、目の前の患者を救うことを最優先する2人は、結果的にいくつもの手術を協力して成功させていく。

スナイプをはじめ、 ダーウィンやカエサルなど、帝華大が研究する最新医療機器の治験を担当し、東城大での手術データを西崎に捧げたが、患者の治療方針で反抗し西崎に見限られてしまう。だが、かえって医師の誇りを取り戻した高階はあらためて患者のためだけの医療を遂行し、東城大のメンバーからも、佐伯の執刀医を任せるほどに信頼を集めることとなった。その手術で渡海とともに前代未聞の“カエサルによる佐伯式手術”を成功させ、佐伯からの信頼も得た高階は、シーズン2でも佐伯外科の医師として活躍する。

※「ダーウィン/カエサル」は用語解説参照

◆西崎啓介(にしざき けいすけ)/市川猿之助

帝華大学病院の教授。日本外科学会の理事長の座を佐伯教授と争っている。自身は手術執刀よりも研究に重きを置いており、研究するスナイプなどの医療機器を高階とともに東城大に送り込み、手術のリスクを東城大に負わせつつ論文用の症例データを得ようとする策士。理事長選に重大な影響力を持つ“インパクトファクター”を得るために学術誌や厚労省へのロビー活動に勤しみ、論文を書かせる医師たちのことは捨て駒のように扱う冷血漢。

カエサルを使った手術を自身で執刀し理事長選へのアピールを試みるが、チームワークが必要なカエサル手術で帝華大のチームは医療ミスを犯し、佐伯に助けられる。結果、理事長の座も失するのだった。

※「インパクトファクター」は用語解説参照

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取り巻く人々を復習

◆木下香織(きのした かおり)/加藤綾子

元看護師で現在は治験コーディネーターとして、新薬や機器開発の治験の窓口となっている。勉強会と称して医師を接待し、治験参加患者を募る姿は不敵だが、佐伯教授や渡海と懇意にしながらも、西崎教授や高階にも接触するなど、医師たちの政治には感心を示さず、自分の信念を貫いて医療の発展を目指している。

看護師時代に重大な医療過誤の現場に立ち会い、医師のミスを負わされ退職に追い込まれた過去がある。その経験もあり、佐伯の医療過誤を疑う渡海を情報収集などで手伝う。

◆池永英人(いけなが ひでと)/加藤浩次

医療ジャーナル誌の最高権威である「日本外科ジャーナル」の編集長。東城大の佐伯教授と帝華大・西崎教授の理事長選対決に絶大な影響力を持っている重要人物。

西崎の情報操作により理事長には西崎を推そうと動くが、佐伯の治療のために世良が見せた情熱に触れ、「世界のどこかの誰かの研究が、他の国の誰かの命を救う。その橋渡しをするのが仕事」という医療誌の本懐を取り戻す。同時に西崎の傍若無人さに不信感を抱いた池永は、理事長選への中立公平な立場を貫くことにした。

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©TBS

用語解説

◆ブラックペアン

佐伯教授が手術の仕上げで使用するカーボン製の真っ黒なペアン。ペアンとは、刃のないハサミのような形状をしており、先端で物を挟んで掴むことができる道具で、止血に用いられる。佐伯が守る“ブラックペアンの秘密”、その目的のために特注して作られた。

◆スナイプ

アメリカで開発された手術用器具を高階が改良したもの。カテーテルを使って心臓僧帽弁を置き換える手術を行う道具で、佐伯式と同じ手術を外科手術の技術がない医師でも扱える上に、開胸する佐伯式と違い、左胸部を4㎝切開するだけで実施でき、手術時間も短縮できるため患者への負担も抑えられる。

◆ダーウィン/カエサル(国産ダーウィン)

ダーウィンは、アメリカで開発された内視鏡手術支援ロボット。高精度な3D内視鏡を備え、3つのアームを操作して超精密な手術を行う。大きく切開せず小さな穴から手術を行うため、出血も少なく患者の負担が小さい。帝華大と第一重工が組んで、国産ダーウィンとして製造したのがカエサル。日本人の体格に合わせコンパクトにアレンジされている。

◆インパクトファクター

学術誌に掲載された論文の影響力を表す数値で、論文の価値や医師の研究の業績を評価する数値として取り扱われる。とりわけ「日本外科ジャーナル」は学術誌の最高権威を持っているため、そこに論文が載るかどうかが外科学会の理事長選に大きな影響をおよぼす。

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©TBS

シーズン1の振り返りはこちらから。

日曜劇場『ブラックペアン シーズン2』

7月7日(日)スタート 毎週日曜よる9:00~9:54

原作はこちらから。

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